新富商事

顧客事例#014

株式会社 新富商事

理念追求のために。本部と現場がワンチームでコスト削減を行い、「三方よし」の成果を創出


基本情報

業種・業態
娯楽業(アミューズメント・レジャー)
エリア
佐賀県
設立
1979年(創業:1952年)
従業員数
93(グループ全体)名

インタビュイー

  • 執行役員 統括本部長 新冨 雅哉 様

  • 執行役員 人事本部長 新冨 圭一郎 様

  • 経営管理部 岩﨑 啓輔 様

まず、貴社のご紹介と弊社サービスの導入背景をお聞かせいただけますか。

▍新冨(雅也)さん
弊社は1952年に創業し、遊技場「キングホール」グループを運営しています。

僕たちは「全従業員の物心両面の幸福を追求する」「お客様に明るく楽しい憩いの広場を提供する」「地域社会の進歩にあらゆる貢献をする」という3つの柱を経営理念に掲げ、それらを全員で実現するために、日頃から様々な取り組みをしています。

この度のRELATIONS(以下、リレーションズ)さんとの活動も、この理念を実現するための取り組みのひとつとして実施しました。

僕たちは経費削減のことを「未来貯金」と呼んでいるのですが、コロナ禍を機に収益構造を見直そうと考えた時に、自分たちでは「現状の契約を辞めるか否か」を判断するくらいしか、手段を思いつかなかったんですね。

そこで、僕らの理念に共感していただけて、多くの実績を持っている協力先としてリレーションズさんを紹介していただきました。

サービス導入時には定量的な成果だけではなく、「全員で一丸となって活動する」という体験そのものに期待していましたね。

弊社サービスを導入いただき、活動や成果に対する感想はいかがでしたか。

▍新冨(雅也)さん
活動前は年間で約700万円の削減余地を見込んでいましたが、実際の活動を通じて最終的には年間で約3,000万円削減という、大きな成果を生み出すことができました。これは率直に「すごいな」と。

これまではトップダウンで「こうやってください」と現場に指示する形が多かったのですが、今回は現場のメンバーに明確に役割を与えて、現場主導で頑張ってもらうという体験ができたことに、プライスレスな価値を感じます。

今回は「プロジェクト支援型(後方支援型)」かつ、オンラインでサポートする形での活動となりましたが、ご不安はなかったでしょうか。

▍新冨(圭一郎)さん
私たちは以前、他社の代行型のコスト削減サービスを導入したことがありますが、どのような交渉をされていたのかが分からず、「お取引先の不利益になるような一方的な削減になっていないだろうか」といった不安が残りました。

一方で、今回のリレーションズさんの「プロジェクト支援型」では、交渉のノウハウや知識を教えていただき自分たちで実行を担うので、事前にしっかりと打合せした上で交渉に臨むことができて、安心して進めることができました。

また、私は特にリレーションズさんが持っている「情報量の多さ」に価値を感じました。大手企業から中小企業の事例まで、我々では知りようがなかった様々なデータをご教示いただけたのが、本当にありがたかったですね。

オンライン主体の支援に関しても、チャットツールを通じてスムーズにコミュニケーションも取れていましたし、特に不安はありませんでした。

コンサルタントの方からは「今回の活動がお取引先にとってもプラスになるような、Win-Winの関係を目指しましょう」とお声がけいただいて、私たちが大切にする「未来貯金」の考え方とも合致する形で、日々サポートしていただけたと感じています。

▍岩崎さん
私は普段はお取引先との関わりを持っていないため、今回は初めての交渉でとても緊張しましたが、事前に市場の適正価格や交渉手法についてアドバイスをいただいたので、とても助かりました。

この活動で終わりではなく、今後も契約更新の時期に合わせて見直しを行うスケジュールを事前に組んでおき、今回学んだことを実践していくことが大切だと思っています。

今回は地元企業様とのお取引内容の見直しもありましたが、活動を終えてからの双方の関係性に変化はありましたか。

▍新冨(雅哉)さん
「自動販売機」の手数料率の見直しにおいては、弊社と長年お付き合いいただいているお取引先との交渉となりました。

そこで、弊社の利益のみを追求するのでなく、今回の活動をきっかけにお取引先の売上が上がるようにするにはどうすれば良いかを真剣に考えて、「三方よし」の着地を目指して臨みました。

その結果、お取引先にはすごく感謝してもらえていて。先方の新たな取引に繋がったり、弊社の利益最大化に繋がるようなご提案を日常的にくださるようになったりと、多くの良い変化がありました。

そのような関係性を築けたのも、今回のプロジェクトのおかげだと思っています。

カウンターの「景品粗利」の見直しでは、年間で約1,700万円の収益改善という成果を創出されましたが、活動時のエピソードをお聞かせいただけますか。

▍百崎さん
私はカウンター業務に20年携わってきましたが、日頃は粗利について考えておらず、在庫管理における「数」を意識していたので、売価設定を変えることへの不安がありました。

そこで、コンサルタントの方から他店舗の事例を教えていただくことで、粗利を改善することの価値やこの活動に対する意義を感じ、それまでの固定概念にとらわれずに活動を進めることができました。

▍前川さん
私も同様に、現場では「数」しか考えていなかったのですが、段々と粗利改善の成果が数字として見えてきたので楽しくなってきて。気が付くと、貪欲に「もっと良くできるんじゃないか」と工夫を重ねていましたね。

▍松永さん
前川さんの前のめりな姿勢を見て、他のチームにも良い影響がありました。
その勢いは活動完了後も止まっていなくて、「もっとお客様に喜んでいただくためにどうしたら良いか」を考え抜いて改善し続けていますし、他のチームのみんなにもアドバイスをして積極的に働きかけてくれています。

▍新冨(雅哉)さん
僕たちから見ても、みんな自信がついて、目つきが変わって、どんどん楽しさを感じられるようになってきて。チーム全体に好循環が生まれていたなと思います。

最後に、今後みなさんが挑戦していきたいことについて教えてください。

▍新冨(雅哉)さん
今後も全員で一丸となって、真摯に理念を追求するのみです。

その取り組みの中でも特に、会社が人的な投資をすることで、ES(従業員満足度)をどれだけ本気で高められるかが重要だと考えています。

ESが高まれば、おのずとCS(顧客満足度)の向上に繋がり、ゆくゆくは業績向上にも繋がっていくと思うので、まずはそこに挑戦していきたいですね。(了)